2017年9月21日に品川の金沢料理店において、運営委員6名により来日中のDr. Satu Limayeワシントン事務所長の歓迎夕食会を開きました。Limaye所長はEWCのDr. Richard Vuylsteke新理事長の機構改革の一環として、EWCワシントン事務所のプレゼンスと機能を拡充する、という重責を担われ、各国を訪問されています。Limaye所長を囲んで、ワシントンにおけるEWCの活動状況、トランプ政権とEWCの予算の行方等について意見交換を行いました。
Limaye所長が真っ先に話題にされたのは、日本人留学生が減少している理由は何か。学生あるいは研究者にとってホノルルは魅力のある都市か。ワシントンを訪れる日本人、とりわけ研究者が少ないのはなぜか、といった疑問でした。これに対して私達は、短期であれば私費留学も可能な時代となったが、長期となると奨学金が極めて限られている。また仕事を辞めて行かざるをえないため、帰国後の就職が心配である、という問題を指摘しました。
Limaye所長はホノルルに興味がなくてもアメリカ議会に関心のある若者を対象に、ワシントンでもEWCプログラムを展開している、という話をされました。各国の大学と契約を結び、アメリカ議会について研究中の学生や研究者を受け入れてサポートする、という私達にとって耳新しいニュースでした。関心のある方は是非、EWCのHomepageを見て、担当者に問い合わせてください。Limaye所長は公募ではなく、大学、企業、研究機関等との契約を通じて参加者を招聘し、EWCのプレゼンスを高めたい、という戦略のようです。
アメリカ議会のお膝元であるワシントンで、こうしたプログラムを展開して議会にアピールせざるを得ないほどEWCは追い詰められている、というのがLimaye所長との懇談を通じて感じた私の率直な印象です。